ワンフロアLDKの家
全てを一つの空間に
シンプルな長方形プランとしているので、スッキリとした空間を実現することができました。
床と天井は全面的に木を用いて、木にサンドイッチされているようなイメージとなるよう内装デザインを決めていきました。
照明器具などが、きれいな木の面の異物とならないよう壁付けにするなどして、設備面にも配慮をしています。
手に触れる手摺にはこだわっています
階段手摺は日常的に直接手に触れる部材なので、既製品ではなくオリジナルで木を削り出してもらっています。
サンプルを作成していただき、握り具合を確認してから製作を行うようにしています。
既製品とは異なり、がっしりとした存在感が気に入っています。
階段の昇り方向の正面に窓を設けているので、暗くなりがちな階段においても、日中の照明が要りません。また行き先が明るくなることで、心理的な安心感を与えてくれます。
廊下と収納を一体化
1階廊下は最小限の幅で設定してありますが、階段下を用いた収納と一体化しているので狭く感じさせません。
来客時には、ロールスクリーンにて目隠しができるように計画しています。
構造材を天井意匠に用いる
1階居室の天井、及び廊下の天井は、2階床の構造下地を露出させて意匠として利用しています。
梁・大引・根太を整えてレイアウトすることで、きれいな木天井となります。
ここでも照明器具は壁付けとすることで、配線の露出を避け木天井をスッキリと見せています。
ちょっとした変化を加える
階段の落下防止柵は、縦桟の幅を広いものと狭いものを交互に並べています。
正面から見ると厚みが同じなので変化に気が付きませんが、斜めから見るとその僅かな違いが変化となって視覚に訴えかけます。
スッキリとした空間であるからこそ、部分的に複雑な要素を加え、味気のない空間とならないよう全体のバランスをとっています。
スッキリとしたスイッチ
今回は初めて「panasonic電工 スマートデザインシリーズ」を採用しました。
無駄のない出で立ちは、今回の空間にとても合っていました。
ワンフロアLDKが生み出す開放感
コンパクトな平面規模の中で、いかにしてゆったりとしたLDKスペースを確保できるかの検討を重ねた結果、2階全体をLDKとする案に辿り着きました。
開放感を演出するために、2階には間切りを一切設けず、階段もオープンなつくりとしLDK空間に取り込むこととしています。