スタッフの海老です。
今回から始まる西洋建築の歴史シリーズです。
西洋建築の歴史は大きく分けると
古代(紀元前9世紀~4世紀) ギリシャ建築、ローマ建築
中世(5世紀~15世紀) ビザンチン建築、ロマネスク建築、ゴシック建築
近世(15世紀~19世紀) ルネッサンス建築、バロック建築、古典主義建築
の3期の時代区分に分けられます。
第一弾の今回は、ギリシャ建築について紹介していきたいと思います。
ギリシャ建築の中でも最も有名な、パルテノン神殿を例にギリシャ建築とはどのような様式なのかを説明していきます。
パルテノン神殿は、今から2400年以上前にギリシャ、アテネのアクロポリス(神域として神殿を中心に構成される場所)の上に建設された、アテナの守護神であるギリシャ神話の女神アテーナーを祀る神殿です。
実際に私が2023年の8月にアテナを訪れ、パルテノン神殿を見て思ったことは、柱の圧倒的な存在感です。
ギリシャ建築は、壁がなく柱を見せる外観であり、重さ10トン以上ある石の梁を2400年以上も、支えている柱を間近でみると、その柱の力強さに驚かされます。
パルテノン神殿には、その歴史の長さや、石を材料にした組積造であることから、現代建築(鉄骨造やコンクリート造)では、出せない力強い存在感があるので、現代建築にしか興味がないという方も機会があればぜひ、見に行っていただきたい建築物です。
パルテノン神殿の建築様式(オーダー)をドリス式といいますが、詳しく説明すると長くなるので、ギリシャ建築の建築様式については、また次回。